スロプロという生き方―自由を求めた20年|第4話:強がりの終点

疲れた表情で電話をかける青年。暗い部屋の隅で、過去と向き合いながら静かに再出発を決意する姿。 未分類
4000万円の代償を背負いながら、それでも“本当の自由”に向き合おうとした青年の記録。

第四話 要約|自由を守るために払った代償は4000万円。そして僕は強がりを手放した

自由を求めて始めたスロプロ生活。
その自由を勝ち取るために選んだ一人暮らしは、20年間で約4000万円という代償を生んでいた。

それは、僕が信じていた“自由”が、実は“まやかし”だったことに気づく瞬間でもあった。
借金生活の末、母への電話で初めて「もうスロットはやめたい」と告げた日。
強がりを手放したその瞬間、僕はようやく“本当の自由”に向き合えたのかもしれない。

重くのしかかる借金生活

AIを使ったスクレイピングは、私に希望の光を与えてくれましたが、結局完成させることはできませんでした。
他に選択肢が見つからず、希望は再び現実に押し戻されたのです。

業界の縮小とツールの限界が重なり、個人での安定収益はますます困難になっていました。
それでも私は諦めきれず、仲間と組織化して複数店舗で勝ち続ける理想を描いていました。

しかし、私の「勝ちのためのツール」は手作業による限界を抱えており、業界の変化に追いつけなくなっていました。

パチスロの収支は浮き沈みが激しく、生活費を賄えない月が増えていきました。
借金は複数社に広がり、自転車操業のような日々が続きました。
ATMの前で残高と返済額を睨みながら、「今月は、まだ耐えられるか?」と自問する毎日。
生活そのものが“借金の管理”になっていたのです。

まやかしの「自由」だった

借金は限界を超え、スマホ代や家賃の支払いも滞り始めていました。
頼れるのは親しかいない──でも、心は激しく抵抗していました。

親に頼らず、自分の力だけで生きていくこと。
それは「自由の権利を勝ち取る切符」だと信じていたのです。

実家から通える距離に住みながらも、干渉されない自由を求めて一人暮らしを続けていました。
月平均15万〜20万円、20年間で約4000万円──それが“自由の象徴”を守るための代償でした。

好き勝手で通用するほど甘くない世界。
静かに積み重なる支出と、見えない不自由。
自由のために不自由を積み重ねていたことに、ようやく気づいたのです。

この生活を続けても、何も積み上がっていない。
そう感じた私は、スロット生活の引退と、一人暮らしを辞めることを決めました。

次回予告

スロプロとしての20年を終え、僕はゼロからの再出発を決意した。
次回は、AIとブログを武器に“新しい自由”を設計していく挑戦の記録をお届けします。

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